その前に、コアドリルとはなんぞや。建築に携わらない方は聞き慣れないと思われるマニアックな機械なのでざっとご説明しますと、、、
筒状の穴を開けるタイプのドリルの事のようです。乾式タイプ、湿式タイプ、コンクリートや、タイル、ALCなど相手によって色んな刃のタイプがあります。
今回はその中の、コンクリートコアドリルに関する内容です。一般的には、建物の壁に配管用の穴を開ける際に使われる事が多いみたいですが。
うちで使っているタイプのようにアンカー設置型の機械の場合は、穴を開ける都度雌ねじアンカーを打ち込んで、ボルトで固定する仕様の機械(開ける穴の数と同じ本数分、アンカーも使い捨てで消耗するシステム)なのですが、ハンマードリルは使うし、アンカーは使うし、最後はアンカーの穴補修もしなきゃいけないし、結構手間なんです。アンカー打ち込まなきゃ保たないほどの強度が必要なわけでもないし。
ということで、手間と時間と使う道具、消耗部材(アンカー)を省き、コストダウンを実現すべく、超簡単に機械を設置するためのベースプレートと排水システムを作ってみたワケです。
めちゃくちゃ周りが散らかりまくってますがw システム全体図↑
↑この塩ビ菅のようなものは、前に勤めてた会社の先輩が考案した、穴あけ時に出る排水が周りに飛び散らない超画期的なシステムです。
※うちで使っているタイプはダイヤモンドチップの練りこまれた刃先でコンクリートを筒状に掘っていく際に出る削りカスを微量の水と一緒に排出しながら穴を開ける機械なのです。その排出される水、というか、ドロっとした濃厚なコンクリ汁が周りに飛び散ったり、垂れ流したり(多少はどうしても仕方ないのですが)すると、それを最後に洗い流すのが結構大変、というかすごく手間がかかるんです。この塩ビ菅のおかげで、コア汁が飛び散るのをほぼ完璧に防げるので、これだけでも現場で掃除の手間がかなり減るのです。
見た目はアレですが、機能は超すごいんです。(自画自賛)
専用に加工した塩ビ菅(接地面にスポンジゴムを貼ってある)を雨どいの部材とアルミアングルを組み合わせた金物で固定し、万力とキャンバー(くさび)で下方向に押さえつける仕組みです。排水は、下にペロッと出てるホースから、バケツなどに受けてやります。
拡大。アングルに長穴を開けてあるので、ボルトを緩めればパイプ接地面の角度調節ができます。
今回新しく開発した、ブロック天端用の簡単固定システム。(特許出願準備中 2015/11/24)
ベースの鉄板の下に、ゴツめのアングルを4箇所ボルトで取り付けて使います。(ベース鉄板は、コアドリル本体とボルトで固定したまま)
アングルを取り付けるボルトを付け替えれば、よく使われるブロックのサイズ(100,120,150)幅3種類に対応しています。左に見えている横から刺さっているボルト(前後2カ所)で、ブロックに締め付けて固定します。写真はないですが、工具なしで付け外し出来るよう蝶ボルトに取り替えてあります。
水色のタンクは給水用です。アウトドア用品のシャワータンクを流用。
ホースはエア工具用のを流用してます。エア以外には使用しないで下さいと注意書きがありますが、今の所全く問題なし。むしろタンクに圧力がかかった状態でカプラーを外してもまったく水漏れせずに次の施工場所へ本体を移動する事ができるので、非常に便利です。
しかし散らかりっぷりがひどい….(ll-ω-)。oO(今度写真挿し替えよーっと)
ちなみに、穴の外周部を筒状に削り、こんな感じの穴が開きます
(この後、中だけポキっと折って取り出します)
↑既存フェンスの腐った柱の根元が残っているのが見えてますね!この様に、解体した古い柱と全く同じ位置に新しいフェンスの柱を立てることができます。
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