今日は玉掛け講習3日目(最終日、実技講習、試験) を受けてまいりました。
…というわけで、今日無事に玉掛けの技能試験に合格してまいりました。
いやぁ、今までいろいろ技能講習を受けてきましたけど、今までに自分が経験した中で今日の実技試験が一番ややこしかった気がします💦
試験の内容を大雑把に説明すると、『受験者が玉掛け責任者となり、玉掛け補助作業員2名(他の受講生)と、クレーンのオペレーター(教官)、合計3人に上手く指示を出して、地点Aに置いてある荷物(重さ500kgの鋼材)を地点Bに移動する』、という内容です。
考えてみりゃ、他の実技試験は自分ひとりの動作だけだったからなぁ。自分含め4人の動きをまとめるわけでしょ。ややこしいわけだ(笑)
なるほど、これは確かに、「玉掛けは難しい」って前の前の職場の先輩が言ってたのを思い出しました。
なにしろ試験で使わなきゃいけない単語や、クレーンを指示する合図、試験の工程が多いんですよ。
作業内容の打ち合わせから始まり、指差し確認事項などがとても多いので、どんなに手際よく、ほとんど悩まずにサクサク進んでも一人のルーティンに10分くらいは掛かってました。
一番最初に教官がこのルーティーンを説明する時に、
「ハイ、ここで、補助の二人はアイを持って、(クレーンのフックに)アイを掛けてください」
っていうのが、「愛をもって」って聞こえちゃってw 頭から離れずこのタイトルになりました(笑)
※アイっていうのは、荷物を吊るためのワイヤーの先端の輪っかになってる部分のことです↓
実技試験は、名前でなく番号で名乗ります。
なにか一つ動作をするたびに『○○、ヨシ!』と指差し呼称して、次の動作に移る、という具合です。
「4番(ワタシ)、これより作業開始します!」
から始まり、
「5番さん、6番さん補助をお願いします!」
「本日の作業内容、この品物を、クレーンを使って、あちらに移動します! 品物は、長さ○m、重さ○kgの○○です! 作業方法は、○○で○○を行います! 用具は、長さ○m、太さ○○㎜のワイヤーロープを2本使います!」
みたいな感じ。すんごい覚えなきゃいけないところ多いの。立ち位置も細かく決まっている!
ほぼ朝からこの試験と同じ内容を、ダメ出しされながら受験番号順に、時間が許す限りく返し練習し続け、夕方16:30頃から試験。合格者は試験終了後に免許を受け取って帰れます。
まぁ難しいとは言っても普通にちゃんと1日集中してやれば合格できる内容なんですが、僕の前の3番さん、実技試験落ちちゃいました…
初めからだいぶ危うい感じだったから、席となりだったし、3番さんが玉掛け責任者やる時は毎回僕ともう一人(5番さん)が補助だったので、
「細かいところじゃなくて、『何を、どうしたいのか』っていう作業の流れを考えれば迷わなくなるよ」ってアドバイスしてあげたら、午後一くらいの時はいきなりすごく調子よくなってて。これなら試験大丈夫そうじゃんって思ってんたけど、さすがに集中力切れちゃったんだね 。緊張もするしね。
聞けば、この3日間の講習の期間中、毎日講習終わってから夜間工事(水道屋さん)に強制的に駆り出されていたらしく、今日の実技終わってからもまた夜勤らしい…この1週間、毎日1時間くらいしか寝れてないらしい。
なんてブラックな会社なんだ!! それじゃぁあまりにもひどい。 会社的に必要があって取らせる資格なんだから、講習も出勤扱いだよね?普通。。。どうしても人手が足りなくて、1日だけ夜勤なんとか頼む、とかなら、建築業界ならまぁありえる。だけど3日間の講習中3日とも夜勤はないわ。 もはや人として扱われてないよ…
1週間も睡眠1時間なんて状態じゃぁ誰だって無理だよ。脳みそには睡眠が必要なんだよ。
気の毒だったなぁ。めちゃくちゃ凹んでたなぁ。28歳の3番さん、今までの人生で一番恥ずかしい。誰か殺してください、とかもう帰りたいとか言ってて、、
なんて声かけてあげたら良いのか、いい言葉があまり思い浮かばなくて、その場であまり上手くケアできなかったけど
それ、会社が悪いんだからね!自分のせいじゃないぞ!
だから、自分を責めないでください、3番さん。愛をもって声をかけてあげられなくてごめん。
そして今日の夜勤頑張ってください。
やめちゃえ、そんな会社。
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