ベビーサンダーを使う際に絶対にしてはいけないこと

こんにちは、職人歴20年を超えました、ほろです。

今回は、仕事でベビーサンダーを扱う全ての方に読んでいただきたい、安全にかかわる内容です。


僕はちょうど1年前の2016年4月、仕事中にベビーサンダー(ディスクグラインダー)で左足に大怪我をしました。

膝の皿を骨ごと切断するという人生最大の大怪我です。

怪我をしてから1年が経ち、今ではなんとか普通に仕事ができるまでに回復することが出来ましたが、体重を掛けると未だに痛みもありますし、太ももの筋力は弱く、右足と比べるとパッと見でわかるくらいにまだ太さに違いがあります。

事故の原因は、めちゃくちゃ間違った使い方をしたからです。

どういう間違いかというと、100㎜用のベビーサンダー(最も一般的な普及しているサイズ)に、125㎜の金属用チップソー(丸鋸のような刃)を取り付けて使用し、しかも安全カバーを外して使用していて、その事故は起こりました。

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(実際の状態)

これは馬鹿にされても仕方ないレベルのとんでもなく危険な使い方です。

そもそも砥石直径100㎜用の機械なので125㎜のディスクを取り付けるには当然カバーを外さないと付けられません。

というか、本来125㎜のディスクを付けてはいけませんよね。

また、ベビーサンダーにチップソーを付けて使用する事自体(カバー付きだとしても)、かなり危険度の高い使い方です。

大きい建設現場では絶対に許されませんし、そんな使い方をしていたら即退場レベルの危険行為だと思います。

ですが、現実には一般宅など小さな現場ではよく見かける光景ですし、切断が速く、切り口がきれいなチップソーは使うこともあるという業者さんも多いのではないでしょうか。(決して使用しても良いと言っているのではありません)

僕自身も以前の職場ではアルミサッシ等の加工が頻繁にあったので、使うことに慣れてしまっていたという事もあります。

ただ、当時からベビーサンダーにチップソーを付けて使うという行為が超絶危険である事は重々認識していたので、カバー無しで使うなんてのはもっての外、125㎜の刃を付けようなんて発想は考えられませんでした。

まぁ理由はどうあれ、そこに125㎜のチップソーがあり、カバーは付かないけれど切断が速い、という理由で使っていたのは紛れもない事実であり、そして事故は起きてしまいました。

間違っていますね。起こるべくして事故は起きています。

悔しいです。今後他の人に同じ失敗はして欲しくない。何とかして未然に防止したい。

そこで僕からベビーサンダーを使うすべての職人さんにお願いがあります。

  • やむを得ずチップソーを付ける場合は絶対にカバーを外さないでください。
  • 通常の砥石の場合でもやむを得ない場合以外は必ずカバーを付けてください。
  •  

そして今後はチップソー以外でなるべく対応できる方法を、少しづつ考えていただけたら嬉しいです。

チップソーは危険ですが、カバー無しというのがとにかく超危険です。
僕の場合もカバーさえついていれば怪我すらしていなかった(キックバックしてカバーが膝に当たりせいぜい打撲程度)であろう事を思うと、今さらながらカバーの大切さを思い知ります。

これをブログに載せるのは色々とリスクも伴うと思ったので、実際かなり悩みましたが、今後ベビーサンダーによって同様の事故が起こることを1件でも減らすことにつながればという願いを込めて公開します。

どうかこの記事を読まれた方、もし知り合いにベビーサンダーを使っていそうな方がいましたら、シェアして頂けたら有り難いです。

バカにしてもいいです、ネタにでもなんでもしてください。
ただ、同じ使い方だけは絶対にしないでください。(切実)

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