経験豊富すぎる教官の情報量がハンパない件(小型移動式クレーンの教習2日目)

こんにちは、ブロック屋ほろです。

今回1週間ちょっとで、

・『玉掛け作業者』

・『小型移動式クレーン』

・『車両系建設機械の解体用』

の3つを立て続けに取るんですが、今日は2つ目の資格『小型移動式クレーン』の講習2日目でした。

今回の担当の教官がめちゃくちゃ面白いんです。面白い、というのは、ウケるとかそういう意味じゃなくて、興味深いというか。。。

74歳になる、見た目はそこらへんの公園でゲートボールしてそうな(という僕の勝手なイメージですみません💦)優しそうなおじいちゃんなのですが、話が上手い!というか、ものすごく引き込まれるんですよね。

教科書の中身を解説している時の話は誰が話してもほとんど一緒なので、眠いだけなんですが、ちょいちょい脇道にそれる(と言うか半分くらいは脱線してるんですがw)その内容に関連する過去の実例を交えた話が面白すぎるんです。

元々整備士として日立製作所に入社後、50年のクレーン関係の建設機械整備の経験と、25個の関連する資格を持ち、今は子会社である日立建機教習センターに勤めるH先生。

現場経験が豊富な人の話はすごいリアルで引き込まれます。口癖は、「ま、いづれにしてもですね」と、「めっちゃ」です。

日本に1台しかない550トン級のバックホウ(ショベルカーの化け物、大型トレーラー27台分の部品を2週間かけて現地で組み立てる)を泊まり込みで組み立てに行った時の話とか。ヤバい。

クレーン関係の資格を取った方は知っている方も多いと思いますが、フックに掛かっているワイヤーが捻じれながら緩んだ場合に起こる、『外れ止めを乗り越えてワイヤーがフックから外れてしまう』というメカニズムを、当時新潟の長岡営業所にいたころにあった人身事故の事故現場で状況を再現して検証し、原因を発見したのが、この方でした。 

なんか、講習を受けている時間がまるで『プロジェクトX』を見ているような感覚でした。

僕にとってはものすごく興味があったので関係ある事無いことメモ取りまくってしまいました。 字が汚すぎて結局ぜんぜん読めないんですがw

50年分の様々な経験を伝えたくて仕方ないという様子で、時間の許す限りいっぱい話を聞かせてくれます。

そして1日目の昨日は講習終わってから個人的に居残りして、実家のユンボの不具合について(コマツの機械なのにごめんなさい)アドバイスをして頂いたり、教官の生い立ちとか建設機械とは全く関係ない話してくれたり、、本当に貴重なお時間をありがとうございました。

いやぁ、教官によってこうも違うものなんですね。資格以上にプラスαの価値のある内容の講習でした。

日本の建設機械、特に戦後の建設機械業界、【終戦後にアメリカからブルドーザーなどの重機を譲り受け、日本政府が4大メーカー(コマツ、日立、神戸、ミツビシ)を呼びつけ、各社に重機の開発を命じたりするくだり等】クレーンの歴史と発展などについて詳しく聞ける、大変貴重な機会となりました。
18歳以上であれば誰でも技能講習を受ける事が出来るので、興味がある方にとっては価値がある話が聞けるかも知れません。

小型移動式クレーンの技能講習は3日間の日程です。講習料金は¥50000です。
問い合わせる時に、『クレーンの整備歴50年の教官に習いたい』と伝えれば、日程教えてくれると思います。

問い合わせ先は
日立教習センタ 神奈川教習所

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