こんにちは(^^)/ ブロック屋のほろです。
近頃は、ながらスマホは危ないと、いろいろと問題になっていますよね。
僕もそう思います、確かに危険です。特に運転しながらスマートフォンをいじるのは本当に危ないので絶対にやめましょう。
そんな流れの中、一見まるで時代の流れを完全に逆行するような製品を開発しようとしている人がいました。
それがこの人、菊池工業の取締役部長、カイト氏。
勇気さえあればシーンを選ばず使用いただける、一切のムダを省いたシンプルなデザイン。
どうやって思いついたの?
開発に至ったきっかけとなったのは、日課である夜のウォーキングをしている時に感じた、”不便さ”だそうです。
毎日の日課なので、同じルートでは当然飽きてしまいます。飽きないようにウォーキングを続けるために、毎日違うルートで、ゴールを決めずに、通ったことのない道をどんどん歩いていく、という冒険型ウォーキングスタイルのカイト氏。
そして、『今日はこの辺でいいかな』って所で、どこだかよくわからない場所から家に向かって帰る時にスマホのナビを使っていたわけですね。
『どうにかウォーキング中に両手がフリーな状態でスマートフォンの地図でルートを確認しながら、足を止めることなく歩き続けられないものか』
そんな事をもやもやと考えながら日々を過ごしていた時に、このすばらしいアイディアを思いついたそうです。
善は急げ!さっそく製作に取り掛かる
アイディアを思いついたカイト氏は、思い立ったその足でホームセンターへ走り、さっそく加工に取り掛かりました。
試作の段階から技術的な面でサポートをする事になった僕は共同開発者ということになるわけですが、カイト氏が仕事中に突然アクリルの板(最初の試作モデルはアクリルだった)を加工し始めた時は僕も、
『今度は何をやり始めることやら』と不審に思っていたのですが、アイディアを聞いて爆笑、バカすぎて面白かったので、即答で『よし、協力する!』と(笑)
そして試作型を作っては改良を加え作り直し、という作業を何度か繰り返し、最終的にこのような形状に落ち着いたのでした。
なにせここ2年位の間に、ウェアラブルのデバイスは色々な種類が出ていますが、どれも未来的なデザインで、腕時計型や、最近ではめがね型、ペンダント型なんてのもあるようですが、どれもワクワクするようなカッコいい物ばかりですよね。
こんなダサいウェアラブル端末(ホルダー)想像しただけでも相当カッコ悪いので、思いついたとしても実際に作ろうとした人は人はおそらくいなかったんですね。
これなら自転車から徒歩への切り替えも完全シームレスですね
しかしやっちゃうんですね、このお茶目な取締役部長は。僕もこういうどうしようもないバカげたことには喜んで協力してしまいます。
そしてこのウェアラブルホルダー最大の特徴は、何といっても『両手が完全にフリー』に出来ること。そしてお手持ちの端末をそのまま挟むだけなのでリーズナブルにウェアラブル化できることです。
何が出来るの?
このウェアラブルホルダーを使うと、例えばこんな事が出来るようになります。
◆ご家庭のキッチンではレシピや動画を見ながら両手で料理を楽しむ。汚れた手で端末を触らずに操作出来る防水型のリモコンなどあれば便利かもしれませんね。
◆ダンスの振り付け、ルーティンを確認しながら、音源や動画を再生しながら練習する。
◆洗い物や洗濯をしながらテレビ電話で孫と話したり
◆資料を参照しながらパソコンでデータの入力
◆テレビ電話で画像を背面カメラに切り替えれば、両手を使う作業を相手に見せながら通話することも可能です
◆応用で、聾唖(ろうあ)者同士の手話でのテレビ電話も出来るのでしょうか?
◆初めての土地で、両手に荷物を持った状態でも、歩行者用のナビを使えば、迷うことなく、そして手に持った荷物を地面に降ろすことなく目的地にたどり着くことができるでしょう。
ただ単純に、常に見やすい位置でスマホを支えてくれるホルダーと言えばそれまでですが、両手がフリーになる事によって今まで出来なかったことが実際に出来るようになったりするわけですよ。
これによって新しいアイディアや今までに無かったビジネスも可能になるかもしれません。
そう、可能性は無限大です。
ほかにもいろいろなシチュエーションが想像できるわけですが、使い方は、十人十色、つまりあなた次第です。
実際に販売するに当たっては、もうすこしコンパクトに折りたたんで収納できるような工夫が必要かも知れませんが、そこは大した問題ではありません。
自転車等を運転する際に画面を注視するのは大変危険です。
スマートフォンは安全な場所に止めてから操作しましょう
氏は語ります。
『昔の人はね、初めて傘をさした人だって最初はバカにされたんだよ。失敗や批判を恐れてちゃぁ何も始まらないんだからさ』
さすがです。言うことが違いますね。
たしかに、日本人は人と違う事をやって目立つ様な事を避ける傾向がありますもんね。本当はもっと優秀なはずなのに、なかなか枠から外れた思い切った発想が出にくい社会、これを今主張したら、評価が下がってしまうんじゃないか、周りと上手く行かなくなってしまうんじゃないか、と心配になりますよね。
だけど、もっとガイジンみたいにハチャメチャな発想を、実際にやっちゃうオトナが増えても良いんじゃないか。勇気と情熱をもって行動することで、流れを変えていくことは出来るんじゃないか。そんな風に僕は思うのでした。
そしてカイト氏には、まだ試作もしていないけど、すぐに試作に取りかかれそうなアイディアが幾つかあると言います。
僕も内容は聞きましたが(というか、技術、設計面で真っ先に相談されるので)なかなか実用的かも知れない、と思う様な内容でした。
どんなにバカみたいな事でも、本当の事のように言い続けていればいつか本当に現実になる時が来る、と誰かから聞いたことがある様な気がします。
なので、バカみたいな夢は誰に何と言われようと主張し続けましょう。
※菊池工業はブロック、外構工事の会社で、本来発明とは何の関係もありません
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